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【ガーデニング】初心者でも簡単!「寄せ植え」が映える草丈&草姿の組み合わせ

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光武俊子

寄せ植えは花の同系色で“調和”を、反対色(補色)で“変化”を楽しめると、前回お話ししました。さらに今回は、植物の草丈や草姿の組み合わせに注目してみましょう。草丈や草姿の異なる植物を組み合わせると、寄せ植えに動きがプラスされてダイナミックな魅力が生まれます。

▼前回はこちら▼

>>【ガーデニング】春の寄せ植えはパンジー&ビオラから。初心者でも手軽に!

コンパクトで組み合わせやすい春の花々

春は比較的コンパクトな草丈の草花が多く、寄せ植えに組み合わせやすいものです。そのなかでも上の写真のように、ビオラやプリムラという草丈15㎝ほどの草花と、25㎝ほどのヒヤシンスやムスカリやスイセンを組み合わせると、横長の空間に高低のリズムが生まれます。

ビオラやプリムラのような草丈の低い草花だけの寄せ植えより動きがありますね。このくらいの草丈の組み合わせだと、ヒヤシンスやムスカリの花房の下をビオラやプリムラが埋めて、どちらの花もよく見える「花いっぱい」のにぎやかな雰囲気が楽しめます。

1種類の草花だけでもかわいらしいものですが、草丈の異なる植物と組み合わせることで互いの個性を引き立てあい、新鮮な表情を見せてくれます。これが寄せ植えの魅力です。さらに草丈の違う同系色や同じ草丈の反対色を組み合わせて、1鉢の中で‟調和と変化“を楽しみましょう。

上に伸びる、こんもり茂る、下に垂れる草姿

さて、ムスカリやスイセンのように「花茎が上に伸びる」タイプに対し、ビオラやプリムラは「こんもり茂る」タイプです。シバザクラやスイートアリッサムのように「横に広がる(下に垂れる)」タイプもあり、こうした植物本来の姿を「草姿(そうし)」といいます。

草丈の違う植物=草姿が異なるタイプです。異なる草姿の植物を組み合わせると、立体感のある寄せ植えができます。さらに植物がそれぞれ上下左右に生育していくとダイナミックな印象になり、パンジーだけの寄せ植えのこじんまりした印象とずいぶん変わります。

この写真は、上に伸びるスイセン、こんもり茂るビオラ、横に広がり枝垂れるワイヤプランツという、3タイプの植物がのびのびと育ってダイナミックな印象です。

後方のシルバーリーフはプラチーナでしょうか。テイストの全く異なる葉ものがアクセントになっています。

草姿によって配置する位置にコツがある

さて、3タイプの草姿を組み合わせるとき、それぞれコンテナ(鉢)のどこに配置するとよいと思いますか。ポイントはその位置ですべての植物がよく見渡せること! コンテナを飾る場所が決まったら、すべての植物がよく見えるように配置しましょう。

上に伸びる草丈の高いものは後方、また中心に。こんもり茂るものはその両サイドか前面に配置。横に伸びるものは一番端っこや最前面に植え、伸びたらコンテナから枝垂れさせます。こうすると全体のフォルムに安定感が出て、育ってからもバランスがよいものです。

コニファーとは、園芸で用いられる針葉樹の総称で、ヒバやマツ、スギ、ゴールドクレストなどが含まれます。常緑性で年間を通して緑を保ち、整った樹形と色彩で庭木や生垣に人気があります。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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針葉樹は、細長い針のような葉を持つ植物の総称で、ガーデニングや庭木としても人気があります。マツやスギ、ヒノキなどが代表的で、四季を通じて葉を保つ常緑樹が多いのが特徴です。一方、カラマツのように落葉する種類も存在します。生長が遅いものが多いため手入れは比較的楽で、防風や目隠しとしても役立ちます。また、木材も建築や家具に広く利用されるなど、ガーデニング以外でもその魅力は多岐にわたります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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